ノコトラジオFridayPCケアの『パソコン出張お助け隊』第1149回2025-08-29
今週のお話は、「Windows 11のアップグレードキャンペーンの最終ご案内」の第二弾としてお話させていただきました。番組内では、Windows 10の延長サポートESUについて説明しましたが、まだまだこのESUの利用者が増えていないように思います。急にでてきた背景を探ってみたいと思いまして、全米で有名なブロガーの意見を読み取ってみます。押さえておくべきWindows 10の背景が大きく2つあります。一つは、世界的なWindows 10のシェアが高い数値で維持されているい点です。国内で評価の高いリサーチ会社の調査データでは、国内でのOSシェアが、Windows 10とWindows 11でほぼ半々になったのが、7月の時点でした。つまり、Windows 10のサポート期限が2025年10月14日に迫っているにも関わらず、Windows 10のユーザーが多いってことです。2つ目の背景として、次期OSの噂が長く続いているWindows 12の登場が遅れてる点です。このWindows 12が遅れている要因は、当初勢いよく開発に突き進んでいたAI搭載が思った以上に完成していないのではないのかと言うのが大方の見方です。この件について、同じくアメリカでPC関連の記事を書いている方に質問したところ、同じような見解でしたが、加えて、トランプショックの影響で世界的に半導体価格が高く推移しているため、今このタイミングでWindows 12搭載のパソコンを製造した場合、高額なパソコンになってしまい、結果、一般消費者から不評とされると、販売不振に成りかねない。そこで、主要なパソコンメーカーは、Windows 12の早期発表をMicrosftに迫るより、現状最新バージョンのWindows 11をバージョンアップでつなぎながら、現Windows 10のユーザーが新しいPCの購入行動に動くと、Windows 11で2-3年はそのまま使うことになり、新しいWindows 12搭載パソコンが売れなくなってしまいますから、Windows 10ユーザーは延命処置で1年、2年とサポート延長し、その後Windows 12搭載パソコンを購入してもらう。こうした、Microsft側の懸念事項とパソコンメーカー側の思惑が合致し、6月24日急にESUが発表になりました。ESUの対応については、番組内でもお話しましたが、OneDrive利用が前提になるので、勿論、ESUで利用するバックアップ先を自前の外付ドライブに設定することも可能ですが、その設定は一般人には難度が高いので、結局OneDriveを利用するかたちになってしまいます。標準的なPCなら、1TBくらいあれば、PC丸ごとバックアップできるので、Microsoft 365 Personalで月額2,130円がお勧めですね。OneDrive関連のトラブルも結構あるので、使い方をよくよくご理解した上でご利用してください。また、このESUを使ったWindows 10の延命処置は、Windows 11での動作不良なアプリがある場合に限り行うものであり、ベストはWindows 11にアップすることをお勧めします。